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自己卑下と母親の理想化-ゲシュタルト療法による自己傾聴310回

自己卑下と母親の理想化-ゲシュタルト療法による自己傾聴 目次:

自己卑下する一方で母親を理想化(万能視)-防衛機制
無意識の心理に影響を与える外界の情報-社会構成主義

自己卑下する一方で母親を理想化(万能視)-防衛機制:

自尊心を誇大妄想的な万能感と自己非難する回避性人格障害・境界性人格障害-夢分析で夢分析した夢を見てから半年以上経過した後の自己分析で、ゲシュタルト療法というイメージ療法を用いて、インナーチャイルドに対してあたかも心理カウンセラーのような態度で傾聴(自己傾聴)を試みたところ「母親はスーパーマン」との無意識的な思考が表れてきました。

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おそらく当時の私は、自分自身に対しては徹底的に自己卑下する一方で、母親に対しては「スーパーマン」だと過度に理想化していた節があります。
もっともここでのスーパーマンとは正義の味方などでは決してなく、単に圧倒的な力を持つという万能感の表れなのですが…



無意識の心理に影響を与える外界の情報-社会構成主義:

ではなぜ自分を痛めつけるために力を振るう母親のイメージを、スーパーマンという正義の味方の名前で呼んだのか?

これにはこの自己傾聴の頃に読んでいた『コフート理論とその周辺―自己心理学をめぐって』の内容が影響しているように思えます。

「コフート理論とその周辺―自己心理学をめぐって」の中にはスーパーマンボブと題した自己愛性人格障害の男性の症例が掲載されており、そこではボブが母親を「スーパーマンのように何でも望みを叶えてくれる人」と、理想化して止まない様子が綴られています(ちょうどマザコンのイメージです^^;)。

おそらく自己傾聴の最中、頭の片隅にあったスーパーマンボブの症例のことが思い出され、それが母親への理想化のイメージとして使われたものと推測されます。
この自己傾聴のプロセスは社会構成主義の理論で説明することが可能と思われます。

社会構成主義の理論では、人間を「常に意味を創造し続ける存在」と仮定し、したがって精神分析理論に見られる「あらかじめ無意識の中に存在していた心理の意識化」という治療概念自体を否定します。
この社会構成主義の理論に照らせば、私の心の中の母親を万能視する心理のイメージとして、ちょうどその頃読んでいた自己愛性人格障害の症例のスーパーマンのイメージがピッタリだったため利用されたと解釈できます。

では自己傾聴の際に生じた「母親はスーパーマン」とのインナーチャイルドの言葉は「まったくの捏造」かといえばそれも違います。
なぜならスーパーマンという言葉は母親を理想化する心理を表現するために利用されたに過ぎず、母親を理想化する心理自体はもともと無意識の?心の中にあったと考えられるためです。

私は先の自己愛性人格障害の症例のことを思い浮かべながら自己傾聴していたわけではありませんでした。
したがってもし私の心の中に母親を理想化する心理がまったくなければ、理想化と関連したスーパーマンという言葉が脈絡もなく生じるとは思えません。

理想化の防衛機制 心理学的解説本

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